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KiKのズンダレ巴里日記
パリからあなたにお届けする、とっておきのくだらない話
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KiK、ウェルベックの最新作を読む
ミシェル・ウェルベックは日本でも翻訳されているのでご存じの方も多いとおも生ます。彼の最新作「服従 (原題:Soumission)」は、その内容はもとより、奇しくもシャルリーエブド編集部襲撃テロ事件が起きた1月7日に発売されたという、初っぱなから因縁めいたいわくつきの小説。本国フランスを始めヨーロッパ各国で飛ぶように売れています。

実を言うと、KiKはこの人の本は何となく難しそうだな~と思っていて、ちょっと科学っぽい話が絡んでいるみたいだし、おまけに見た目もなんだかキモいオッサンで、タバコは中指と薬指の間に挟んで吸ってるし、どうも今一つ読む気が起こらなかったのですが... 人は見た目で判断してはいけませんね😓。

あらすじを簡単に説明すると、舞台は2022年春、大統領選を間近に控えたフランス。極右政党の国民戦線(FN)が着実に勢力を拡大するその一方で、イスラム教系の新進政党ムスリム博愛党が躍進し、UMP (日本の自民党みたいな政党)と社会党を差し置いて、決選投票でなんとFN と対決するという事態に! 結果はUMPと社会党の支持を受けたムスリム博愛党の候補者が当選し、史上初のイスラム教徒の大統領が誕生します。そして、フランス社会は徐々に「イスラム化」の一途を辿る... という恐ろしい話です。

そんなフランス社会の変化が、ある大学教授の目を通して描かれるのですが、国全体を揺るがす変化と同時に、それにじわじわと影響を受け始める彼の私生活が細部にわたって綴られ、鮮やかな対比を成しています。彼自身の語り口は非常にシニカルでありながら時にユーモラスでもあり、そのバランスが絶妙です! 政治に限らず、フランス社会の現状に通じている人なら楽しめること間違いなし。フランス通でもファッションとグルメにしか興味がないなら無理でしょうけれど。

自分でも驚くほどドップリとはまってしまい、あっという間に読み終えました。個人的に今やちょっとしたウェルベックブームが起きてます(笑)。
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