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KiKのズンダレ巴里日記
パリからあなたにお届けする、とっておきのくだらない話
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ゲイタウン・マレ地区を歩く 後編
21世紀に突入し、隆盛を極めるアルシーヴ通りと反対に、ヴィエイユデュタンプル通りは衰退の一途をたどった。アルシーヴ側に客を取られたことだけが原因ではなく、むしろインターネットの普及がゲイのナンパ事情を大きく変化させ、マレ地区全体から組合員の足が遠のいたと考えるのが妥当なようですね。

今のような寒い時期など、わざわざマレまで出かけてゆくよりも、出会い系のサイトなら、コタツに入ってみかんを食べながらでもナンパができる。夜の蝶も早起き鳥も、24時間いつでも男を引っ掛けられる時代になったんだから。

ヴィエイユデュタンプル通りからは次第にゲイの姿が消え、老舗のサントラルもアムネジアも、2000年代後半にひっそりと閉店。その一方で、この通りには若者向けのブランドや食べ物屋が乱立するようになり、パリで最も賑わう、ゴミゴミした界隈の一つになったのでした。

周辺のゲイ向けショップもシャッターを下ろし、エロショップと本屋だけが辛うじて生き残っている。その姿はあたかも、オスマントルコに包囲されてコンスタンチノープルだけになった、末期の東ローマ帝国のよう。陥落は時間の問題かもしれません。

アルシーヴ通り側でも一時のような盛り上がりには欠けるようになり、ネット時代の打撃を被っているのは明らかでした。しかし、そこをもう少し北上すると、地味に営業を続けているバーが何軒か点在しています。もともとそれほど流行っていたわけでもなく、固定客が多いのでそれなりに生き残ることができるのでしょうか。

このあたりは、ゲイシーン的に以前のマレの姿を残しているとKiKは思います。どうせアタシ達は日陰者、みたいな屈折した雰囲気(実際にこのあたりの道は暗くて狭い、古い通りが多い)と、何故か感じる後ろめたさが、逆に興奮をもたらすような...

最近では、パリのゲイ達もチャットに飽きたのか、またチラホラとマレへ客足が戻ってきているようです。

今や同性間の結婚まで可能になったフランス、ゲイの町も様変わりするのは自然なこと。今後もマレがゲイのゲットーとして存在し続けるのか、それともヴィエイユデュタンプルの如く単なる万人向けの商業地区になるのか、気になるところです。
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